読書録– category –
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【読書録】詩集・いのちの芽(大江満雄編)
「いのちの芽」という詩集を読んでいました。ハンセン病患者たちがうたった詩を、詩人の大江満雄さん(1906~91)が編集した本です。ハンセン病はかつて「癩病」と呼ばれ不治の病とされていました。死の恐怖と隣り合わせの人たちが何を思い、何を言葉にし... -
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没頭して生きるには/【読書録「フロー体験入門」】
だれもが幸福に生きたいと願う。だけれどその「幸福」とは一体なんなのかは人によってさまざまだ。幸福とは考えるのに抽象度が高く、人や国によっても認識の違いは大きい。 幸福とは質感が違うけれど、「時間を忘れて何かに没頭すること」は充実した人生を... -
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テーマをもって生きるには/【読書録「自分の<ことば>をつくる」】
名古屋のジュンク堂で平積みされていているのを目にして買った。「自分のことばをつくる」とは、まさにいま自分が取り組んでいる「マイクレド」の仕事そのものだと思ったためだ。 この著作は「自分のことば」で生きることが、どんなことなのかについて深く... -
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社会的開拓者とは/【読書録「LIFE SHIFT2」】
世界が大きく変わる中で、私たち個人はいかにより良く生きていくか。ヒントを得たいと思い、前作LIFE SHIFTに続いて読んだ。 この著書で刻まれたひとつは、年齢がもつ意味合いは同じではないというメッセージを強調しているところだ。私たちが普段使う「何... -
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花を咲かすために必要なもの/【読書録「二度とない人生をどう生きるか」】
致知出版社を長く率いてきた藤尾秀昭さんの考えを知りたいと思い、読んだ。やさしい言葉で、先哲たちとのやりとりを例にあげながら、タイトル通り「どう生きるか」について語られている。 【先哲に共通するひとつの思い】 同出版社は「人間学の探究」を掲... -
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「聴く力」が生み出すもの/【読書録「LISTEN」】
コーチング業で独立し「聴く」ことが何をもたらすのか、日々考えている。聴く仕事への理解を深めたいと思い読んだ。 特に学びになったのは3点。 ・FBIの人質交渉担当が、犯人と交渉をするときに、最も重視するのは「犯人の話を聞き、共感すること」。交渉... -
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良い聞き手とは何か〜きき方の理論(斎藤美津子)
話し手にとって良い聞き手というのは、どのような存在だろうか。それを学びたいと思い、この本を手に取った。 この本は理論という名がついているけれども、実際は聞き手のあり方や心がけについて述べられている。 著者は「聞く」と「聴く」の違いについて... -
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なぜふたりは出会ったのか〜「無花果の森」(小池真理子)
小池真理子さんの作品を久しぶりに読んだ。2011年の作品「無花果(いちじく)の森」。2日間であっという間に読み切った。 38歳の女性主人公・泉が自らそれまでの人生と決別し、岐阜の地方都市に身を潜めて生きていく物語。老婆との淡々とした日常風景が進... -
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愛するふたりの幻想的な調べ~「調律師」(熊谷達也)
調律師という仕事を初めて知った。ピアノの音調を整えることを専門にする専門職だ。 この小説では調律師・鳴瀬玲司を主人公に、音楽と人をめぐる物語が紡がれている。鳴瀬は、若くして亡くした妻・絵梨子への自責の思いを心に秘め続けている。匂いで音を嗅... -
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漢字をけっとばす漢字学者~「漢字と日本人」(高島俊男)
「『目指す』っていうの、なんか痛そうだよね」。記者になり、言葉を書くようになったばかりのころ、誰かがこんなことをいうのを聞いた。何をいっているのかよく分からなかったけれど、話を聞いているうちにこの漢字が「目」と「指」から成っていて、まる... -
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マタギという生き方〜「邂逅の森」(熊谷達也)
こんなことをふと思うことはないだろうか。「自分の仕事を心から愛せるのならどんなにかいいだろう。給料をもらうために自分の時間と労力を何かよくわからないものに使うのではなく、自分自身が大切に思うことをめいいっぱいやってみたい」 私自身はそのよ... -
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【脱カイシャしたい人へ】 あなたの「怒り」が人生変える
この6月、精神科医の泉谷閑示さんの本を集中的に読んだ。「『普通がいい』という病」や「反教育論」、「『私』を生きるための言葉」、「仕事なんか生きがいにするな」「薬に頼らなくても『うつ』は治る」など、泉谷さんが書いた8冊を、気づくとすべて読...
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