【読書録】LISTEN(ケイト・マーフィ)

読書録

コーチング業で独立し「聴く」ことが何をもたらすのか、日々考えている。聴く仕事への理解を深めたいと思い読んだ。

特に学びになったのは3点。

・FBIの人質交渉担当が、犯人と交渉をするときに、最も重視するのは「犯人の話を聞き、共感すること」。交渉人は相手の視点を理解することに耳にを傾けることに集中する。話を聴くだけで、解決できる問題がある。

・最も生産性が高いチームに共通するのは、全員の発言量が同じくらいであること。チーム構成員のバックグラウンドや生活習慣などではない。能力の高いチームは、声のトーンや顔の表情など非言語的な手がかりをもとに、お互いの感情を読み取る能力に長けていた。

・いい質問は、シンプルな好奇心からくるもの。「相手を救ってあげよう」「助言してあげよう」がない。シンプルな質問は、本人も気づいていない答えを浮かび上がらせる。

自分がコーチに興味をもったのは、記者の「聞く」とコーチの「聴く」が似て非なるものだと感じたためだ。コーチング業で独立して8ヶ月、実際のクライアントとのやりとりを通じてこの違いは少しずつわかり始めている。違いが分かればわかるほど、この「聴く」が人に何をもたらすのか興味が深まる。

最近考えるのは「聴く」ことは相手へのギフトではないかということ。目の前の相手の話を聴くことは、その人への敬意や共感を示すもの。聴くことだけで、多くの人は救われるのではないだろうか。

「これまで私がもっとも称賛されたと感じたのは、ある人が私の意見をたずね、その答えにその人がじっくり耳を傾けたときでした」

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー

書店にいくと「聞く」や「聴く」の本が並んでいる。世の中のこの流れはどこから来ているのだろうか。とても興味深い。


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