【読書録】LIFE SHIFT2(リンダ・グラットン)

読書録

世界が大きく変わる中で、私たち個人はいかにより良く生きていくか。ヒントを得たいと思い、前作LIFE SHIFTに続いて読んだ。

この著書で刻まれたひとつは、年齢がもつ意味合いは同じではないというメッセージを強調しているところだ。私たちが普段使う「何歳」という年齢は、あくまで暦上の年齢という一つの視点に過ぎないということ。例えばある2人が「40歳」といっても、その40歳は暦上一緒なだけであって、それだけであるということ。

同じ40歳でも、60歳に見える人もいるし、30歳くらいに見える人もいる。それはなぜか。健康に意識の高い人は生物学的に若く見えるし、逆の人は老いて見える。それだけでなく、自分の未来に希望をもち人間関係も豊かな人は心の年齢が若い。将来に希望もなく孤立している人はより老いて見える。

また社会的な情勢によっても変わる。たとえば、日本人の平均年齢はこの50年で男女ともに、15歳以上上がった。同じ40歳でも、1960年代と2020年代に生きる私たちは、生物学的にも、社会的にも異なる時代を生きている。

これは物価の考え方と同じだろう。世の中全体の物価が上がれば、同じ価格であってもそれが実質安くなる。画一的な暦年齢は名目ベースの指標に過ぎない。

著者がこの年齢に対する見方を強調しているのは、既存の社会的枠組みではもたないことを指摘するためだ。その具体例が数多く紹介されている。

私たち日本人にはいまだにいい学校、いい会社に入り、定年まで勤め上げて引退するという価値観が根強くある。しかしそれはもはや幻想だ。①教育を受ける→②就職し定年まで勤める→③引退後の人生といった「日本型人生3ステージ制」は「昭和から平成時代までの遺物」としてなくなっていくだろう(この価値観が根強い理由の一つは、こうした情報を流すマスコミ自体の、人材の流動性が著しく低いということもあると個人的に思っている。大手メディアも多くのバックグラウンドを持った人材が活躍できる場になってほしい)

既存の社会的枠組みが通用しない時代に入っている。人生の正答などどこにもない。政府にもマスコミにも親にも先生と呼ばれる人にもない。これからの時代は、一人ひとりが自ら問いをたて、それに答えていく時代だ。この本では「社会的開拓者」と名付けられている。

私たち一人一人が社会的開拓者として、充実した人生を生きていくためにどうあればいいのか。この著書の5つの提言をメモに残しておきたい。

・先手を打つ
・将来を見据える
・「ありうる自己像」を意識する
・可変性と再帰性を意識する
・移行を受け入れる

私自身も、社会的開拓者の背中を押すサービスを届けていきたい。

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