【五行歌】太陽と海の詩

あかつきの光
波際に座し祈る
太古の声を聴く
私たちはみな
太陽と海の詩

 はるか太平洋に向かい弓を射るように突き出た房総半島の犬吠埼。君ヶ浜海岸という白砂の砂浜が2キロに渡って伸びています。朝陽を眺めに行こうと、2月17日夜に向かいました。砂浜にテントを張り、波音を聞きながら真冬の澄んだ空気にきらめく星空のもと、一夜を明かしました。

 4時ごろ起床。波際近くにマットを敷き、東の空に向かって座ります。5時ごろ漆黒だった東の空が、薄墨のような淡い黒に変わってゆきます。淡い黒は次第に、透ける色合いに変わり、たなびく雲が映し出されます。

 6時近く、東の空の一部が色づき始めました。薄い橙色が刻一刻と濃さをまし、雲が燃えるように赤々と照らし出されていきます。6時20分ごろ、黄金色に輝く円の縁がはるか水平線から姿をあらわしました。目覚めの朝陽です。世界を闇から光へと変える宇宙から使者のようです。自然と、旭光に向かい手を合わせました。

 視界いっぱいに朝陽と海が広がります。私たち人間の祖先となる動物は4億年ほど前に海から陸に上がったそうです。私たちのもとをたどれば、太陽と海にいきつくのだという思いがよぎりました。私たちは、母なる海に育まれた太陽の子なのです。「私たちはみな 太陽と海の詩」そんなフレーズが湧き、五行歌におさめました。

あかつきの光
波際に座し祈る
太古の声を聴く
私たちはみな
太陽と海の詩
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